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KeN's GNU/Linux Diary
... 料理とDebianと雑多な記録


2016年08月12日

_ [travel] ロシア旅行(4)

(3)より。


翌朝、フレンチトーストとバイキングを食べ(ニシンとサーモンをがっつり)、雨も止んだので自転車の返却に。本当はエルミタージュ美術館に行く予定だったけれども、風邪の具合があまりよくないので、それは翌日に回すことにする。

自転車屋にはメールもSNSも電話もダメ(フロントから電話かけてもダメ)だったのだけれども、無事に開いていて返却。デポジットのパスポートも回収した。


サドヴァヤの駅ビルPikの中はさほど見るものはなかったけれども、地下に大きなスーパーがある。これが素晴しかった。

牛乳・生クリーム・ヨーグルト・チーズと乳製品の品揃えが超豊富。肉、魚は普通めだけれども、新鮮なのがそろっている感じは受けた。おみやげ類をほぼ全部調達。

パートナーは周辺で買い物を続行し、自分は買い物袋を持ってホテルへ戻る。パートナーはPik隣のsennayaショッピングモールで良い飾りものをいろいろ買えたようだ。


昼は、ネフスキー大通りにある「ソビエトカフェ」。ソ連時代に思いをはせるコンセプト?

紅茶には乾パンベーグルが付いてきた。パートナーが頼んだクバスは、黒パン由来の発酵飲料ってそれってビールじゃね?と思ってたら、やっぱりビールだった(笑)。アルコールは2%くらいで、ロシアではお酒扱いじゃないらしい。

キノコのスープは期待どおりの良い味。 キエフカツレツは、バターを鶏肉で包んで衣をつけて揚げる、という神をも恐れぬ料理……なのだけれども、ここのは切っても何かあふれるわけでもなく、単なる鳥胸肉でさほど感銘を受けなかった。


血の上の救世主教会。おどろおどろしい名前だが、実際皇帝が暗殺された場所の上にあるらしい。 モスクワ赤の広場のワシリーに似ていてこっちのほうが古く見えるけど、実はワシリー(1560年)より新しい(1907年)とか。 遠くで見ると渋くてかっこいいけれども、近くで見るとちょっと微妙。


でも中はすごい。イコンはモザイク画でできている。


プーシキンの像を眺め、サンクトペテルブルクにもあるエリセーエフスキー商店で高級ケーキ(といっても220ルーブルなので日本より安いが)を購入。


夕食はアルメニア料理。 Farmer's Saladは、じゃがいもやピクルスが入っていておいしい。 アルメニアの薄いパン「ラヴァッシュ」は紙っぽい。 牛肉の煮込みスープはさっぱりめ。 鶏肉の煮込みはちょっと塩強かったかな。 1070ルーブルはこの辺りの価格としては安かったけれども、味はちょっと素朴すぎるか。


夜……というか夕暮れにしか見えない。


エリセーエフで買ってきたケーキ。これが超絶においしかった。 ババロアに洋ナシ。金箔が乗せてある。甘さのバランスがまた絶妙。


朝。ブリヌイを選んでみる。風邪っぴきだけど、スパークリングワインについつい手が……。


身体は本調子ではないが、もうこの日しか機会はないので、朝いちでエルミタージュ美術館に向かう。世界屈指の美術館の1つ。


当日のチケットの窓口は並ぶのも入るのもかなり混むらしいのだけれども、インターネットで事前にチケットを買っていた場合は、1つ離れた裏口っぽいところから入ることになる。10時の開場までは少し並んだけれども、開場後はすんなり。

10時より前に内部を回っているような人たちがいたのは、先行入場できる旅行ツアーの参加者かな(HISあたりでもそういう特典を宣伝していたような)。

カメラフィーが別途必要と聞いていたのだけれども、聞いてみたら不要らしい。ちなみに英語はあまり通じない。


混んでいるところは混んでいるが、それでも流れているし、空間に余裕がある。

一番混みそうなダヴィンチの間、ラファエロの回廊を最初にウォッチしておく。


タペストリーや彫刻も。ショボーンとしているのはミケランジェロの作品。


グレコ、レンブラント。


ギリシャ壷があったけど、このあたりの壷にはシシン先生が言及されていたエロ落書きは見つかりませんでした!


エルミタージュはもともと宮殿なので、内装も宮殿らしい華麗さにあふれている。


3時間半ほどでひととおり回った。ただし、3Fは今はほぼクローズしていて、そこにあった西洋美術系は旧参謀本部で仮設展示されているため、あとでそちらも回らなければならない。


出る頃には正面入口のあたりが団体さんで大賑わい。外も、チケット購入や入場待ちで大行列ができている。 つくづく早くにネットチケットで入ってよかった……。


対面にあるのが旧参謀本部の建物。しかしとりあえずは昼食をとらねば。 エルミタージュ内のフロアは飲食厳禁で、カフェも微妙なのしかない。

飲まず食わずで4時間近かったので限界(トイレは、コースどりをちゃんと考えて1Fにときどき降りるようにすれば大丈夫)。


周辺でカフェを探すも、どこも埋まっているか微妙なところばかり。ここはどうかねぇと入ったピンク色のロゴのカフェに入ってみる。

レモネードはミントで緑色に染まっていて怪しい。味はまぁ普通だけど。

キノコのスープは、生クリームたっぷりですごくおいしかった。 バーベキュー盛り合わせはラム、牛、豚、鳥。少し固いが肉充した気分になる。

とりあえず、おいしかったけどサーブにえらい時間がかかったので美術館の残りを回る時間がなくなってきた……。


エルミタージュというか、旧参謀本部建物へ戻る。昼食探しで時間を食ってしまったので、閉館までは1時間くらい。

案内がロシア語しかなくてよくわからない……。

マイナーなのが多くて途方に暮れながら探していたら、親切なガイドさん(?)が日本語で、「エレベータに4階に行くとゴッホとか全部あるヨ」と教えてくれた。


ピカソ、マティス。


ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ。


ルノワール、モネ。

2周目する前に閉館で追い出されたけれども、ひととおり観賞はできた! がんばった!


宿近くのおかし屋でケーキを持ち帰り購入。エリセーエフの繊細さとは違うけど(値段も違うけどね)、おいしいフルーツタルトだった。

明日は帰国路なので、空港へのタクシーをフロントで頼む。


夕食は、サドヴァヤ駅に近いグルジア料理。 大きな店だし、中国語メニューもあるのでツアー用なのではないかと心配したのだけれども、良いところだった。

クルミ入りのサラダがおいしい。ディルは入ってなくてイタリアンパセリが大量に入っている。ビーフストロガノフも安定の味わい。

ペリメニはビーフとマトン。大きくて一口は無理そうなのだけれども、小籠包のようにスープ分が多い。少し辛味があり、美味。

満足な夕食をとり、宿に戻ってパッキングし、帰国準備。


翌朝、最後の朝食。フレンチトースト、スパークリングワイン。 場所が不便だけど、アルカディアホテルの朝食はよかったな。


サンクトペテルブルク空港まではタクシーで45分。JALコードシェアのS7航空のチェックインを済ませる。

内外の店は少ない。待っている間にゲートが変更になった。

モスクワ ドモシェドヴォ空港までは1:45の短いフライト。 何も出ないと思っていてお昼どうしようか考えていたのだけれども、チキンサンドイッチが機内で出てきた。


国内線→国際は一度出て入り直し、JALのカウンターにも行き直す必要がある。

JALカウンターにいったら、プレミアムエコノミーに格安でアップグレードできますよと誘われ、風邪の具合がまだイマイチだし、まんまとのっかることに。あとで値段比較してみたけれども、たしかに激安だった。

さて、ではさっさと出国してゲート行くかね、と思ったら大変。 出国審査は入国以上のカオスで、エスカレータでの上がっていくと列がいっぱいで危険なほど。 あいかわらず統制はされてないし、カウンターは開いているもののまったく進まない。 ベンチでインド人家族がビリヤニ食ってるし。

最後のロシアの洗礼はこれか。

1人あたり2〜4分かかる状態で、延々1時間立ちっぱなしで待ち続ける。CIS系の列に並んでいたけれども、特に問題なかったようだ。 なんでこんな時間かかるのかと思ったら、パスポートを1ページずつ、ルーペで入念にチェックしていた。 私のときはわりと早くて、1分ちょっと程度だったと思うけど。

セキュリティを抜けてゲートを確認し、疲れたのでカフェでアイスティー。ミントが入ってて少し怪しいものの、冷たい飲み物がうれしい。

空港内のショップはとり立てて目につくものもないので、余った1000ルーブルはレートが悪くても成田で両替することにした。

機内では夜便だし寝られるかと思ったけれども、ウトウト程度しかできず。やっぱり腰が曲がってるとダメらしい(エコノミー4席専有では熟睡できた経験)。あと、787の電子シェードは朝の陽射しには効果がほとんどなく、きつい陽射しが差し込んでくる。

夕食は四川風牛肉炒め、朝はチーズハムサンド。映画は『カンフーパンダ3』、『レヴェナント』を観た。

成田には定刻に着。入国も自動ゲートのほうでさっくりと。荷物もすぐに出てきてくれた。

しかし、東京暑すぎ……。パートナーは夕方に熱射病になって翌日休む羽目に。時差ボケも解消するまで数日かかった。

ロシアざっくり感想。

  • 楽しかった。スリひったくり以外は危険を感じず、ヨーロッパの雰囲気。
  • パートナーが熱射病にならないのがとても良い。自分は風邪に注意、汗をかいたら着替える。
  • モスクワは地下鉄網充実で便利。サンクトはちょっと動きづらかったし大通りのレストランもいまいちなので、サドヴァヤ駅周辺がいいのではと思った。
  • 両替レートは日本もロシアも空港では確かに良くない。ロシアだと両替時にごまかされることもあるようなので、最小限を日本で両替、あとは安全な場所のATMで、プリペイドキャッシュカードを使って引き出し。
  • スマフォは普通に使える。LINEでやりとり便利。LTEは速く、結局500MBも使わなかった。
  • ネットで事前に予約購入できるものはしておいたほうがいい。モスクワ空港-市内のAeroexpressは日付指定(時間指定はなし)。エルミタージュは購入後半年内の入場。バレエは当然日付も席も指定(良い席はすぐ埋まる)。クレムリンも日付指定らしい。
  • メシはおおむねおいしい。特にキノコと乳製品のものを選んでハズレなし。給仕のあるレストランは10%程度のチップを期待される。カードで払うときはチップは別途現金。
  • レストランを含め公共施設禁煙なのは良いけれども、道での喫煙率が高く、けむめ。レストランで喫煙されるよりはずっとマシ、と思うしかないね。
  • ルーブル安になったおかげで、物価的には日本より少し安いかなというくらいで済んだ。
  • 英語は通じたり通じなかったり。通じなくても単語とかニュアンスでなんとかなることも。向こうの英語は総じてゆっくり&ナマリなしでわかりやすい。通じないのもまた楽し。
  • 入出国は死ぬほど時間がかかる。乗り継ぎは3時間以上ないと怖い。
  • 個人手配は調べるのは大変だったけど、実際やってみるといい体験だし、ツアーの半額くらいで済むかな。最初に書いたとおり、日程やホテルが決まっていればビザも難しくない。