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KeN's GNU/Linux Diary
... 料理とDebianと雑多な記録


2014年05月04日

_ [travel] メキシコ周遊 (1)

パートナーのたっての願いにより、メキシコを周遊してきた。GW序盤も少し使い、2週間近い旅程。大都市メキシコシティ、セマナサンタで賑うサンミゲルアジェンデ、美しい町グァナファト、古都オアハカと巡る。

私は2006年5月のDebconf 6以来2回目。といっても当時はシティに到着早々モレーロス州の会場に直行、帰りもそのまま直帰で現地の周辺探索もしていなかったので、シティやその他の都市をちゃんと回るのはこれが初ということになる。


メキシコは遠く、チケットも高い。ここで使うしかないだろうということで、貯めてきたUAのマイレージをほぼ全部使って特典航空券に。ビジネスもエコノミープラスも無理なので、おとなしくエコノミー。米国寄りつきたくないから本当はアエロメヒコ直行がよかったんだけど……。

午前中ギリギリまで仕事をして駆け足のパートナーと合流し、成田空港。これまでの訪問国の中では前評判としては一番悪い治安の場所となるため、家の鍵や保険証、交通ICカードなどをちょっと高いながら預け所に預けてみた(今回は買える安全はなるべく買うようにすることにした)。

UA便でサンフランシスコへ。機材は747、3-4-3で、今日び珍しいモニタなしのボロ機体。その分圧迫さは少なめ、とポジティブに考えればいいんだろうか。幸い隣が1つ空席になったので、わりと快適。機内食は最後に出たパスタがぼっそぼその粉練り物であまりにもまずく一口でギブアップ。さすが米系。シェアードモニタでは『リベンジ・マッチ』をやっていて、音声は聞かなかったけど『ロッキー』のセルフパロディっぽくてちょっと面白かった。


シスコの入国審査はわりとあっさり、フレンドリーに。ダラスのときとだいぶ違うなぁ。一旦荷物をピックアップし、transitゲートでそのまま預け直し。セキュリティもさほど混んではいなかった。乗り継ぎのT3ターミナルはちょっとわかりづらく、徒歩5分ほど。

2時間半ほど暇をもて余した末、小さくて何もないA320でメキシコシティに向かう。後ろの兄ちゃんのチューイングガムの臭いが強烈で、皆顔をしかめていた。


夜、メキシコシティ空港に無事到着。30,000円を両替してMX$3030に(制限外にある両替場所のほうがレートはいいのだけど、強奪も多いという噂なのでバゲージクレームにあったところに。これでも日本のTravelexよりはずっとマシなレート)。翌日すぐにバス移動となるため、今回は空港ホテルのマリオットコートヤードに泊。到着早々で治安やごはんどころで悩まなくていいのは楽。コネクティングルームが割り当てられてしまっていたため、パートナーの交渉で部屋を変更。高級だけあって、静か、綺麗、タブあり、トイレに紙流せる(笑)。

SIMを探しに行ったものの、遅くまで開いているというIusacellのカウンターはなく(空港サイトには掲載されている)、Telcelはもう閉まっているから明日にせよという話。


夜ごはんは空港内のフードコートにあるTaco Innで。これが予想以上にうまくて驚愕。トルティーヤのしっとり具合が絶妙、パクチーも載せ放題。あまりにもおいしくておかわり注文してしまった。


朝、晴れ。機内で虫刺されの容器から揮発してしまったようで、袋内のほかの薬類がいろいろダメになっていることが発覚……。そういえばタイでも同じことをやらかしてしまった記憶があった。

朝食も空港フードコートで。手前がチラクレス(米や揚げトルティーヤが入ってる)、奥がウエボスランチュロス(目玉焼きとトマトソース。メキシコでよく見かける)。味は……微妙。無料のタマリンドジュースがまた微妙さを増している。パンはまずい。

Telcelが開いたのでNexus4用のSIMを購入。しかしやたらと面倒な仕組みで、番号札もらう→左の対応カウンターで諸々記入→右奥の支払い場所でインターネット用のリチャージ分買う→同SIMを買う→またカウンターに戻りセットアップしてもらう という手順になっている。英語もあまり通じない(特に支払い場所ではまったく通じない)ため、最初に支払ったのがSIMの料金だと思ってよくわからず、結局対応カウンターのお兄ちゃんに手伝ってもらって往復することになった。1.5GBプランがほしかったのだけど、400MBのプランをお勧めというか強制される。まぁそのほうが安いし、メキシコの町中で携帯見るのはなるべく控えるつもりだったのでよいのだろう。

MX$100がSIM代金、MX$150がリチャージ代金。SIMを刺してからお兄ちゃんの指示に従ってmedio15のメッセージを送り、データ利用できるようになる。


チェックアウトし、空港内のタクシーカウンターでNORTEバスターミナルまでのチケット(MX$200)を買う。タクシーはどれに乗ってもよいわけじゃなくて各社違うので、空港を出たタクシー待ち合い所の中から買ったチケットの会社を探して渡す。渋滞もなく、NORTEまでぶっ飛ばしてすぐに到着した。

NORTEは巨大なバスターミナル。乗車予定のETNのカウンターでどのゲートに行ったらよいかを聞いておく。ちょうど「セマナサンタ」という日本の盆暮れみたいな時期なので、帰省ラッシュの東京駅みたいな状況になっている。商店街も充実と聞いていたのだが、甘いパンの店程度であまり店はない。人込みで休むところもなく、けっこうしんどい。


本来バスはいつでも空いているものらしいのだが、セマナサンタの時期は予約しておかないとヤバイ、2等は治安的にヤバイ、でもETNのサイトで日本のクレジットカードは撥ねられる、という状況だったため、「日通ペリカントラベルネット」という代理店サイトでETNの1等バスのチケットを購入委託してあった。やりとりもスムーズで、クレジットカードで支払い、そのまま乗車できるe-ticketが発行されたので良かったと思う。

荷物検査ゲートをくぐった後も人が一杯で、目的のバスがどれだかわからない。係員に聞いて人をかき分け、乗車列へ。手荷物検査をし、預け荷物のタグをもらって乗車する。飲み物とパンが無料配布。

ETNのバスはビジネスクラス並みの広さ、リクライニングで快適。……のはずなのだが、リクライニングのやり方がわかりづらく、悪路だとゆらゆらと船のように揺れてしまい、ものすごく気持ち悪い。混雑で悪路のシティを抜けるのが30分くらい遅延していた感じ。食事や車窓を楽しむどころか、2人ともアネロンを服用してノックダウン。

ぐったりしながらサンミゲルアジェンデに到着。ターミナルから中心部へは市内バスで入れるということなので、1人MX$5で向かう。が、回り道でホテルから遠ざかり、中心部へは大渋滞でだいぶ手前で降ろされるという事態で、ホテルまでかなり歩く羽目になった。トホホ。


サンミゲルの宿「Casa Luna Hotel Boutique」。洞窟ホテルっぽい作りで、外の暑さに対して冷房もないのにひんやり涼しい。ただ、入口近くでちょっと微妙な部屋になってしまったような。疲れたので一眠り。


夜ごはんを探しに中心の広場、ソカロへ。サンミゲル教会を中心に賑っている。翌日のセマナサンタ聖金曜日に備えて山車の人形が飾られていた。サンミゲルは米国の引退老人たちだらけと聞いていたんだけど、メキシコ人しか見かけない。はて。


前調査したレストランはどれも大音量でやたら騒がしいので、入る気になれず、うろうろとごはん探し。結局市場近くの屋台タコスにしてみるが、あまりおいしくなかった。家々ではセマナサンタに向けた飾り付けがされている。

ホテルのWiFiは全然部屋には入らない。地図上では距離は大したことはないのだけど、ソカロに向かうために坂を2つ越えなければならないし周辺は人気が少ないので、お勧めできるホテルではないかな。入口側は深夜までゲストが帰ってくるたびにピンポンピンポンうるさいし、車の音もかなり聞こえる。そして蚊に襲われた……。


朝、晴れ。バスでもらったパンを朝食に。肉汁を染み込ませたパイみたいなものだった。悪くない。

洗濯後に小指をベッドの足にひどくぶつけてしまい、古傷(骨にヒビを入れちゃった)を痛めてしまう。大変痛いのだが、セマナサンタのパレードを見ないわけにもいかないので支度してお出かけ。

午後からパレードとのことで、早めの食事をグリルしている鶏肉のお店で。1羽のローストチキンで、お腹いっぱいになる頃にはさすがに飽きる(笑)。MX$110で高いなぁと思ったけど、メキシコの物価の高さからするとここは安いほうだった、と気付くのは後になってからだった。


サンフランシスコ通りに出ると人がたくさん道で待っているので、おそらくここを通るっぽい。なんとか日陰の場所を確保してパレードを待機。

セマナサンタはいわゆるキリストの受難を記憶するための週で、サンミゲルでは、聖マリア、死者や天使の行進、ローマ軍、十字架、罪人の鞭打ち、聖歌隊、といったそれぞれのグループが順に通りをパレードしていく(現地の新聞によると、出し物は地域によってけっこう違うみたい)。

足の痛みであまり動けないため、撮影はもっぱらパートナーにお任せ。日なたに出ると日射し強烈だしね。途中脱水で倒れた観客がいた。1時間ほどでこの通りのパレードは終了。


ホテルに戻って足を冷やし、夕食と明日の朝食はパートナーに買ってきてもらう。なかなか帰ってこなくて心配だったけど、シビカ広場のあたりは屋台で賑っていたそうで、でっかいハンバーガーとフルーツを夕食に。けっこうおいしい。

夜のパレードもあったようで、せっかくこれに合わせてサンミゲルに来たのに、見れなかったのは少し残念。


朝。深夜までピンポンは続いてだいぶ参った。朝食には買ってきてもらったチュロスを。

足はだいぶマシになったので、ジェンデ美術学院を見にいく。が、土曜日であまり入れるところがなく、入口の壁画と中庭を見る程度。隣では小さな青空市(ティアンギス)が開かれていた。


パン屋のLa Buenaでエンパナーダとスコーンを購入。これはとてもおいしかった。 マーケットや民芸品市場をぶらぶら歩いてみるがめぼしいものはなし。


今の部屋は辛いので、追加料金を払って部屋を変更。2Fで景色良く、広くなったけど、コネクティングなのね…(幸い隣はうるさくなかった)。結局どの部屋も微妙ということだろうか。WiFiは少し入るようになったけど安定はしない。


昼はLa Cocina del Viajeroというお店。入口がまったく目立たない。せっかくなのでチョコレートを使ったモーレソースがけの鶏肉を試してみる。苦みと甘みというか、なんかちょっと微妙な味で、リピしたいかというとちょっと……。トルティーヤの入った辛みのあるトマトスープ「ソパアステカ」は美味。前菜の揚げトルティーヤとディップもよかった。チップ込みMX$210。しかしバス酔い以来、全般に食欲があまりない気がする。


ホテルに戻って一眠り。夕食はうろうろした末(土曜でシビカ広場には何もない)、サンフランシスコ通りで流行っているタコス屋台を発見。人気のとおり食べにくいが味は良いタコスだった。つけ合わせの野菜もおいしい。6枚でMX$60。

ソカロ周りのレストランではマリアッチ楽団がいっぱいいて、食事中の人たちに大音量で生演奏。遠くにありて良きもので、隣で鳴らされるのは辛そうな……。

ホテル戻り後、22:00頃に世界の終わりを告げるような教会の鐘の乱打、そして花火。聖土曜の終わりはどういう意味があるんだっけ。ちょっとで終わると思って出かけなかったのだけど、かなり長い間続いていたので、支度して出かければよかったと後悔。

遠くでは稲妻と雷音が鳴り響き、鐘は狂ったように打たれ続けるというなかなかすごい体験だった。部屋を変えたことで稲妻のショーを見られたのはラッキーだったかな。

メキシコ周遊 (2) へ続く。