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KeN's GNU/Linux Diary
... 料理とDebianと雑多な記録


2013年12月20日

_ [review] 最近の制作協力作品から - 『Effective Android』『[iPhone/Android対応]HTML5ハイブリッドアプリケーション開発[実践]入門』『NFC Hacks』『Linuxサーバーセキュリティ徹底入門』『ゲームクリエイターが知るべき97のこと 2』『コネクト』『開発者のためのChromeガイドブック』『実践Fiddler』『Androidアプリケーションテスト』『きつねさんでもわかるLLVM』『たのしいRuby 第4版』

2月以降で制作のお手伝いをさせていたものからピックアップ(実際にはこの倍くらいの案件数。まだ書誌情報が出ていないものもあるので来月にでも)。はからずもReVIEW制作ばかりになった。

Effective Android
TechBooster/小太刀御禄/出村成和/重田大助/西岡靖代/宮川大輔/柏本和俊/あんざいゆき/八木俊広/木村尭海/小林慎治/有山圭二/中西良明/わかめ まさひろ/新井祐一/桝井草介/久郷達也/寺園聖文/shige0501/山下智樹/前田章博/秋葉ちひろ/末広尚義/中澤慧/日高正博/塚田翔也/井形圭介/中川幸哉/山崎誠/山下武志/なまそで/橋爪香織/さとうかずのり/l_b__/ゼロハチネット/長汐祐哉
インプレスジャパン
¥ 3,360

近刊『Effective Android』は編集・DTPで協力。Amazonの著者欄がおかしなことになっているとおり、著名なAndroid開発者たちが集結した同人誌から始まっている。順繰りに読むよりも雑誌記事のように好きなトピックを好きなように読んだほうが楽しいかも。

もともとReVIEWを導入して制作されていたこともあり、最初から最後までReVIEWの能力を活かしてスピーディかつコントロールしやすい制作ができたと思う(とはいえ、5時間で512ページを組む、というのはかなり大変だったけど……)。GitHubで原稿管理と著者質問・pull req更新を行い、Google Spreadsheetで進行確認、という体制はほかでも活かせそう。著者の方々も商業刊行のルールをいろいろと学んでいただいたと思うので、ぜひ次回何かでご一緒できれば。

[iOS/Android対応] HTML5 ハイブリッドアプリ開発[実践]入門 (Software Design plus)
久保田 光則/アシアル株式会社
技術評論社
¥ 3,024

新刊『[iPhone/Android対応]HTML5ハイブリッドアプリケーション開発[実践]入門』。編集、DTP、ePUB/Kindle制作で協力。HTML5とWebViewでスタンドアロンアプリでもなくブラウザアプリでもない、iOSとAndroid OS両方で動作するアプリケーションを制作する手法を扱った開発者向けの本。

著者さまの原稿はMarkdownで執筆されていたので、これをmd2reviewでReVIEW化して制作を進めた。著者・版元の校正はPDFの赤字ベースで、これをReVIEW原稿に転記して組んでいった。普通なら深刻な遅延要因がいくつもあったにもかかわらず、十分な準備をしておいたのでさほど問題なくスケジュールどおりに入稿。ePUB版はけっこうがんばったつもり。CSS管理をCompassで行うようにしてから捗るようになった。Kindleの目次フォーマットに合わせる都合上、ReVIEWのePUBライブラリのePUB3対応も進んだというオマケ付き。

NFC Hacks ―プロが教えるテクニック & ツール
株式会社ブリリアントサービス
オライリージャパン
¥ 3,360

『NFC Hacks』はDTPのみ。SuicaなどのNFC近距離無線技術について、知識から開発までTipsで扱う。

版元で用意したReVIEW原稿(元々はMarkdownだったかな)から組んでいく。Hacksシリーズは初めてだったのでテンプレートの改変にはそれなりに苦戦したが、今後に使えるテンプレートはできたと思う。ePUB対応の予定はないものの、複雑な表の再現にタグテキストだけではさっぱりわからない、実際に組むとコストがかかっちゃう、という問題解決のためにHTMLプレビューも用意してタグの確認を進めた。数式とInDesignの文字・行処理の相性の悪さは異常。

Linuxサーバーセキュリティ徹底入門 ープンソースによるサーバー防衛の基本
中島 能和
翔泳社
¥ 3,990

安定の中島さんの『Linuxサーバーセキュリティ徹底入門』は編集、DTPで。Kindle版が出ているけど、これはこちらで作ったものではないはず…(一応サンプルePUBは提出したけど)? CentOSベースでファイアウォール構築やその他各レイヤーのセキュリティソフトウェアを扱う。安全なLinuxサーバー構築の基本を知るのに良い。副題が"ープンソース"になっているのはこちらのせいではないけど、早く直らないかね…。

中島さんはまだReVIEWにさほど馴染んでいないので、半分ReVIEW、半分いつもの中島さんタグの形式から100%のReVIEW形式に変換して制作を進めた。徹底本シリーズはテンプレートがほぼ完成しているので作りやすい。

ゲームクリエイターが知るべき97のこと 2
NPO法人IGDA日本 小野 憲史
オライリージャパン
¥ 1,995

『ゲームクリエイターが知るべき97のこと 2』も編集、DTP。前巻に続き、ゲームクリエーションの最前線の人たちのコラム集。

前巻では編者の吉岡さんの意向もあってほとんど原稿はいじらなかったけど、今回は編者が小野さんに変わり、原稿もそこそこいじることに。テンプレートと制作フローは前巻同様なので、約1ヶ月程度の短期で完了(DTP自体は各工程1日)。

コネクト ―企業と顧客が相互接続された未来の働き方
Dave Gray/Thomas Vander Wal/野村 恭彦 (監訳)/牧野 聡
オライリージャパン
¥ 2,310

『コネクト』はDTPのみ。企業のあり方の変革をうたった本。面白いので、ともかく読んでみよう。

読み物でテンプレートも作りやすかったため、教育を兼ねて社内で協業でReVIEW式のDTPを進めた。図版の配置などで一工夫。後ろに4色カラーのを付けるということで台割構成で、少々アタフタしたもののePUBを含めて綺麗な仕上がりになったと思う。

開発者のためのChromeガイドブック (Google Expert Series)
吉川 徹/あんどうやすし/田中 洋一郎/小松 健作
インプレスジャパン
¥ 3,360

『開発者のためのChromeガイドブック』は編集、DTP。ChromeブラウザでのChromeアプリ開発およびデバッグ手法を扱っている。

Chromeのバージョンアップを待ったり、構成を途中で変えたり、でちょっとドタバタした進行になってしまったが、ReVIEW化しておいたので大きな問題にはならず。ただページ数・表数が多いとReVIEWでの組み直しがけっこう辛いことになり、さまざまな最適化(省力化)に悩むことになった。また、内容構成についてはページ数の配分など気になる点があったので、もうちょっと最初から口出ししたほうがよかったのかなぁ、と思う。

実践 Fiddler
Eric Lawrence/日本マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト 物江 修 (監訳)/長尾 高弘
オライリージャパン
¥ 3,360

入門 Androidアプリケーションテスト
瀬戸 直喜/株式会社ブリリアントサービス
オライリージャパン
¥ 3,360

どちらもDTPのみで、社内教育のために私はメンター役で制作を進めた。

『実践Fiddler』はWebトラフィックを監視してデバッグするためのプロキシですね。DTPはイレギュラーパターンは少なめでやりやすかった。

『Androidアプリケーションテスト』はAndroid Testing Frameworkの解説書。これのDTPはかなり大変で、章あたりの分量が多く、1ページに収まらない表、図版多数で、苦戦の末に最適化を施すまでは1日かかっても仮組の処理が終わらないという羽目になっていた。読者として読むと、残念ながらAmazonのコメントが示唆しているとおりだと思う。読者が紙面で読みたいのはコードのフルリストじゃないんだよね…。

きつねさんでもわかるLLVM ~コンパイラを自作するためのガイドブック~
柏木 餅子/風薬
インプレスジャパン
¥ 2,520

『きつねさんでもわかるLLVM』は編集、DTP。達人出版会を経由してのコミケReVIEW原稿からインプレス刊行へ、というルートを確立した本?(笑) gccのLLVM機能を解説するマニア向け。

DTPはともかく、著者さまがまだライティングに不慣れということで編集として相当手を入れることに。コミケならではの荒削りだが楽しい味というのは、商業誌だとなかなか出しづらいんだよねぇ。各章に入るイラストは配置固定ではないので、仮組してから手動で差し込んでいる。

たのしいRuby 第4版
高橋 征義/後藤 裕蔵/まつもと ゆきひろ
ソフトバンククリエイティブ
¥ 2,730

『たのしいRuby 第4版』も編集、DTP。著者陣も制作もいつものメンバー。Rubyの勉強には、この本とオーム社の『プログラミングRuby 1.9』の2冊(後者は分冊なので3冊か)を使うといいのではないかな。

ReVIEWでの編集・組版についてはソフトバンククリエイティブさんと一緒に始めたこともあってお互いわかってはいるものの、旧版の見栄えの踏襲という制約があるとReVIEWの限界にいろいろとぶつかる。コラムを版面上下合わせにしないといけなかったり、コードに囲み説明を入れたり。とはいえ、だいぶ慣れてはきたのでこれまでよりはスムーズだったかな。著者陣が多忙でドタバタしたのはいつも通り(笑)。