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KeN's GNU/Linux Diary
... 料理とDebianと雑多な記録


2011年12月30日

_ [review] アンダーグラウンド

アンダーグラウンド [DVD]
エミール・クストリッツァ
パイオニアLDC
¥ 9,400

パートナーが8年越しくらいで観たいと言っていた映画。 Amazonの情報を見るとわかるようにメディアは絶版でプレミアが付いており、普通のレンタル屋でも入手不可能。

ひょんな経緯で渋谷のシアターNでリバイバル上映をしている(というか9月にも一度やっていたらしい)ということを聞き、クリスマスプレゼント代わりに2人で観に行ってきた。

リバイバル上映初日ということでシアターNが混んでいないかちょっと心配だったのだけど、かなり空いていて、15分前到着であっさり初日初回に座ることができた。 席は自由席で、傾斜がゆるい上にスクリーンが低いので、座る場所を選ばないと前の人次第ですごく見辛くなりそう。特に本作は3時間あるので、うまく観られないとストレス高そう。

1941年のベオグラードでの騒々しいブラスとバカ騒ぎから始まる、50年にわたる物語。詩人のマルコ、電気工事師のクロ、女優ナタリアの3人は、ナチス侵攻とパルチザン、チトー政権下のユーゴ共産党、そして内戦と、変転に巻き込まれていく。 50年の歴史をつなぐのは、ナチスから逃れて一族郎党が隠れ籠り、地上の歴史と断絶した地下室、すなわち「アンダーグラウンド」。

登場人物は誰もかれもろくな終わり方をしない悲劇的な物語ではあるのだけれども、陽気なブラスバンドとブラックなユーモアが、本作を喜劇たらしめている。あぁ、フランツだけはつくづく可哀想だ……。ところどころ記録映像を加工した場面が入っているので、当時のユーゴの歴史や実在の歴史人物の顔を何人かでも知っていると、より楽しめると思う。

ただ、「20世紀ベスト10に入る傑作映画」という触れ込み、確かにおもしろかったが「クストリッツァの」と付けないとちょっと無理が(笑)。そういえば番宣の『ゾンビ大陸アフリカン』のB級感がすごかったなぁ…(『オジー降臨』もB級な雰囲気が…)。

クストリッツァ監督の『ライフ・イズ・ミラクル』はメジャーレーベルで普通にレンタルできるようなので、こちらはそのうち家で観てみたい。