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KeN's GNU/Linux Diary
... 料理とDebianと雑多な記録


2011年12月02日

_ [travel] スペイン旅行(4) バルセロナ〜帰国

セビーリャからの続き。


2時間半の待機を経て、ようやくバルセロナへフライト。これは狭い……。3-3座席でぎっちり。パートナーは隣の人が食べていたチーズサンドイッチの臭いでかなり辛そうにしていたが、機内でしばらく寝てだいぶ回復基調に。よかった。

バルセロナ空港着。荷物を受け取り、インフォでバルセロナカードを入手。受け取り証を印刷していないのか!と係のおばちゃんに溜息つかれて少々萎え。着陸時間が18:00近くになってしまったので、悲しいかなこの日のバルセロナカードの使い道はほとんどない。

これまでよりも少々治安(主にスリ)に注意したほうがいいので、荷物警戒レベルを少し上げる。


A1バスでカタルーニャ広場に行き、これまでの都市になかった人混みの中、ホテルDenitに着いたのは19:10。小綺麗でモダンな部屋、たっぷりお湯を使えそうなバスタブもある。静かという唄い文句なんだけど、廊下にいる客の談笑や、隣の建物のベランダ越しに聞こえる家族の会話は筒抜けに近い。冷蔵庫がないのもちょっと不便。WiFiはホテルのものではなく、公衆無線LANの3日間無料アカウントを渡された。


地下鉄でリセウ駅に行き、ランプラス通り。ジョセプ市場にバールがあると聞いてたんだけど、市場自体どんどん閉まっていってて、それらしいところは見つからず。ランプラス通り自体は華やか。

パートナーもあまり無理できない状態なので、体に優しそうなベジタリアン向けのお店maozで、野菜ピタパンと水。豆のコロッケとゴマソースを挟んだピタパンに、あとはカウンターに用意された生野菜・焼き野菜・オリーブなどをお好みで加えていくというスタイル。食べている途中で追加するのもOK。コロッケ、ドライトマト、オリーブ、カリフラワーフライ、ガーリックマヨネーズがおいしかった。


ちょっと元気になったので、すぐ近くのグエル邸に向かってみる。もちろん閉まっていたけれども、適度に禍々しい意匠でおもしろい。隙間から見える内装は豪華そうだった。


レイアール広場。夜は気を付けたほうがいいという話だったけど、パトカーや警官も常駐していて、広場自体はライトアップや雰囲気の良いレストランなどがあって楽しい。

地図上では近そうに見えて、ホテルからカタルーニャ駅までとそれほど変わらないように思い、広場から歩いてホテルまで戻ってみたのだけど、これは予想以上に遠かった。1駅でも地下鉄乗るべきだ。

ホテルでWiFiを使ってみるが、これがとんでもない曲者。DNSとWebのポートしか開いていない。メールを送ることはおろかSSLどうこうにかかわらず受けることもできないし、SSHで何か設定するということもできない。おまけにYOIGO 3Gとあまり変わらないくらい遅くなったりする。WiFi運営会社のFAQを見ても、「VPNを使えるようおたくのネットワーク担当者に相談せよ」とひどいことが書いてある。

とりあえず必要なときにはYOIGOのテザリングでしのぐことに。

TVはrac105という音楽チャネルが良い。ループではあるが新しいのからかなり懐しいのまでいろいろ、CMもほぼない。


25日、晴。パートナーもだいぶ回復。

朝はバスタブにたっぷりお湯を張って久々の入浴(なぜか栓がないので、ハンカチを突っ込んで対処していた)。

行程の中で、このホテルだけは朝食付き。冷菜ばかりではあるけれども、ハモン、チーズ、トマト、フルーツ、オレンジジュース、パンで満足。


バルセロナは初めてなので、一度は行っておかなければなるまい。ということで、サグラダファミリアを訪ねる。駅から出てほんとに目の前にあるんだなぁ。南の入口に回ってしまったけど、こちらは団体向けで、個人は北側だった。けっこうな行列があれど、進行も早く、それほど待たずにチケット購入。塔に登るためにエレベータ付きに(時間指定がある)。バルセロナカードでほんの少しだけ割引。並んでいる間に日が差して暑いくらいだったんだけど、夏でこれに並んだら死ぬね。


中に入ってちょっとびっくり。外観から重厚な教会になっているのかと思いきや、ピカピカキラキラカラフルのおもちゃ箱テーマパークのよう。ガウディのグニャグニャ生物感とある意味調和していると言えなくもない?


南側に位置する博物館。完成にはまだまだかかるけど、1年前に教会内部は完成したばかりで、ローマ法王が訪れて大教会堂認定されたらしい。


エレベータで上に。そこからさらに階段で登ると、展望台。遠くまでよく見える。

エレベータでここから下ることもできるけど、「螺旋階段」を見ないまま終わってしまうので、足で降りていくことにする。途中小さな屋外展望台もあって、こちらは足場に切れ目があったり壁にヒビが入ってたりと怖い人には怖そう(平気なはずのパートナーも、ちょっと尻込み)。

螺旋階段は終盤に登場。こちらも中心方向には柵がないのでなかなかスリリング。少々疲れたけど、歩いてみてよかった。エレベータでこれをスルーしてしまうのはもったいない。


サグラダファミリアの周囲はやたらとイタリア料理が多いので、イタリア人街みたいな感じなのかな。たまにはピッツァもいいよね、ということでGoogle Mapsで探し、評価の高かったEl Felinoへランチ。店員はノリの良いおっちゃん。アンチョビとオリーブのピッツァ、アボガドのサラダ、ビール、コーラと注文。久しぶりにピッツァを食べて良かった。やや厚めではあるけれどもクリスピー感は残っており、塩気も良い。地元の人も多そうな感じだった。


カルフールで水を買い、イングレスでずっと懸案だったバスローブやら、おみやげやら。バスローブは日本だとなかなか数がないんだけど、ヨーロッパだとパジャマ的な売られ方でいろいろある。


ホテルで一休みしてから、ジャウマプリメ駅経由、カテドラルへ。これはいいわぁ……。正統派ゴシックというべきか、重厚壮麗な建造と薄暗い照明での陰影が素晴しい。


両替を探してランプラス通りへ。何かアピールしている若者たちのデモが行われてた。

現金持ち合わせが乏しくなってきたので、Exact Changeで現金15,000円を両替するが、1ユーロ137円もしてひどい目に遭う。ATMで引き出すべきだった……。


ディアゴナル駅でカサ・ミラ、パセジダグラシア駅でカサ・バトリョと、ガウディ建築をそれぞれ外から見物。


夕食はホテル近くで評判の良かったMelic del Gotic。お客さんの入りもよく、店員もフレンドリー。1Fのほうがより雰囲気が良さそうだったのだけど、いっぱいなので2Fに案内される。

グリル料理が得意な店らしい。アンダルシアのソーセージ、サーロインステーキ、アーティチョーク、ビール、コーラを注文。パンはアンダルシアのパンコントマテ作りで、店員が「これがアンダルシアスタイルだ!」とサンプル代わりに生ニンニクを猛烈にこすりつけ、トマトを崩し、塩、オイルと加えて出来上がり。これはニンニク強すぎだ(笑)。

どれもおいしかったけど、ソーセージが肉の味の濃い粗挽きで特に美味。


26日、晴。明日早朝には帰国の途につかなければならないので、実質この日がバルセロナの最後の観光となる。昨日と同じくホテルの朝ご飯をおいしく頂いた。

皿を買いにリセウ駅へ。

一昨日の夜は寂しかったサンジョセプ市場、朝は活気がすごくて、わくわく楽しい。肉魚に野菜、オリーブ、スパイス、乾物、ワイン、フレッシュジュースなどなど。肉は豚を中心にウサギ、ニワトリに鴨というところか。牛はあまりない感じ。


目的のArt Escudellersはちょっと時間が早かったかまだ開いていなかったので、時間潰しにランプラスを下って海を観る。橋を渡るのはちょっとしんどいのでやめ。

開いたArt Escudellersで大きめのお皿を購入。ほかのお皿屋も探すが、こちらはあまりめぼしいものがなく。


ホテルへの戻りすがらにカタルーニャ音楽堂をチェック。前夜通ったときには特徴のさしてない建物だなぁと思ってたのだけど、これは別の建物で、音楽堂は1つ入ったところにあった。

ガウディ以上に名声を博していたドメネク・イ・モンタネールの最高傑作、らしい。装飾はガウディと似てるような気もするので、スペインはこういうのが好きなんだな。ガラス越しに見た内装は豪勢だった。一度見学してみるといいのかな。


一休み&帰国便ルフトハンザのオンラインチェックインの後、現代美術館方面。今回まだ挑戦していないパエージャを食べるべく、「オリヒナル」という店に向かってみるが、ランチ時なのに誰も入っておらず、ダメそうな雰囲気だった。ランプラス通り側に少し戻り、賑いがあって「本日のPaella」とある、雰囲気の良い「Raco de Bonsucces」に入ってみた。

ビール、水、ルササラダとポークソテーのプレート、そしてシーフードパエージャ。プレートは素直な味でおいしい。そしてパエージャは……うまい! スペインではこれまで3回食べていずれも「自分が作ったほうがマシだなぁ…」というガッカリなものだったので舐めていたのだが、これは本当においしかった。トマトとピーマンをたっぷり使い、水気も飛ばし切らないのがポイントか。検索でもヒットせず、目立った看板もなくて、シャッターを降ろしていたらまったく気付かないくらいのところだけれども、席が空くことなくお客さんが次々と入ってくる人気の店だった。料理の写真を撮っていたら、隣のテーブルのにこやかなおじいさんが「君たちを撮ってあげよう」と身振りで示してくれた。


現代美術館。建物からしてかっこいい。バルセロナカードの割引も少しあり。 現代というよりはちょっと古め(1950年以降のもの、だし)。特設ではボスニア・ヘルツコヴィナ紛争前?の緊張を感じさせる日常を描いたサラエボの映画が2種(ほぼ同じセット、シーンを別の監督が別の角度で撮ったもの)上映されていた。 ヨーロッパにとってこの紛争というのは身近に感じた直近の恐しい戦争、なのかな。


美術館前では国際文化祭みたいなのをやっていて、インド人留学生?によるダンス披露で観客がノリノリ。こういうのいいなぁ。


カタルーニャ広場の噴水前にはカップルがいっぱいいて、記念撮影の途切れることがない。 イングレスで最後のお買い物、それに朝食用のパンとコロッケを調達し、明日の帰国に向けてパッキング。皿が重いよー。

夕食はサンタアナというまぁまぁ評判の良さそうなバール。 ハモンとベビーほうれん草とルッコラのバルサミコ酢サラダ、ガリシア風タコ、コーラ(明日早いのでアルコールはやめておいた)。 サラダはおいしかったけど、タコは水気がべちゃっとしているし臭いが少々あって、ちょっと外れかな。


27日、晴。4:00(!)にNexusOneの目覚ましで起きる。ホテルにモーニングコール頼んだのに、一向にきませんよ…? 身支度を整えて、5:00にチェックアウト。レセプションのところでは、パーティー3次会のようなグダグダ集会が行われていた。そういえばレセプションフロアでの小さなパーティー請け負います、と書いてあったな。どうもこの対応でモーニングコール忘れられていたのでは疑惑。NexusOneがマナーモードでも目覚ましはちゃんと音として鳴る仕様で助かった。

空港バスは5:30からなので、荷物預けおよび7:15 boardingの飛行機に乗ることを考えるとちょっと不安なタイミング。おとなしくタクシーで向かう。もともとはもう2時間遅い便だったのだけれども、その便が秋から5分遅れのダイヤに改訂されてフランクフルトでの乗り継ぎ時間制約にひっかかって強制変更されてしまったという……。

チェックイン機で搭乗券を受け取るに少々手間取ったけど、無事に荷物も預け、昨日買っておいたチキンサンドイッチとコロッケで朝食。20人くらいの日本人ツアーに2人のガイドさんが付いているのを目にした。たいへんだなぁ。食べている間にチェックイン機や荷物預けの列もどんどん長くなっていたので、早めに来ておいてよかった。

セキュリティ通過後、まだYOIGOのチャージが十分に残っているのでパートナーに貸してご実家等への電話。SIMカードを20ユーロで買って、うち8ユーロをネット利用、数セントをセビーリャでの通話と実験的に出したSMS、という感じでまだまだ余りがある。国際電話へのかけ方が最初よくわからなかったけれども、単に頭に00を付け、0081(先頭0抜き日本の電話番号)とすればいいだけだった。全部で20分くらい通話していたと思うけど、3ユーロ程度。安い。

LH1125はA321で、あいかわらず何もないけど足元も幅も広くて楽。甘みがあってけっこうおいしいハムチーズサンドが出てきた。雪が被ったスイスの山脈が綺麗。


定刻10:05にフランクフルト到着。 成田行きLH710は12:30 boardingで当分ヒマなので、行きと違って慌てることなくAからCに向かう。

が、エリアCにさっさと入ったのは失敗だった。この空港のショッピング・レストランゾーンはどうやらB内だけで、AやBの外に少し店舗がある、というくらい。Cは一旦中に入ってしまうと、ビジネスラウンジとしょぼい免税店としょぼいカフェしかない……。外ならCの地下にスーパーがあったらしい。くぅ。

WiFiもフリーなものなどないので、まったく何をすることもなく、ただ呆然としていた。そういえばYOIGOはローミングでTelecom.deにつながり、日本にも00発信でかけることができた。パケットはAPN設定がうまくできず、そもそもローミングできるのか不明。


行きはギリギリだったからよくわかっていなかったけれども、最初から待っていると、エコノミー乗客しかいないだけなのに、広い待合室の椅子がほぼ埋まってしまって、あぶれて立っている人がわらわらいるというA380の大きさがわかる。

搭乗。やっぱり横狭い。近くにはこれから日本に行くのでテンション上がってきた!という感じの若者ドイツ人ご一行。いろいろお行儀が悪い。

うとうとしている間に飛んでいるかと思ったら、まだ滑走路に向かう途中で止まっているだけだった。離陸までけっこう時間かかるねぇ。

映画は行きと同じラインナップでがっかり。とりあえず『Green Lantern』を観るが、途中でまたもメディアシステムが故障。再起動中に見慣れたXのグレー背景とカーソルが出ていた。そういえばLinuxなんだね。復旧したところで続きから。王道のB級で、まぁ面白かった。しかしこれも『マイティ・ソー』も、なんで宇宙人のネイティブ言語が英語なの、というツッコミをせざるを得ない。

この後は以前にも観たけど『トゥルーマン・ショー』。一度字幕で観た経験があると、英語で言われててもこういうこと言ってるんだな、とわかりやすいのだな。英語の勉強にはこういう方法がいいのかも(近いスパンでの繰り返し視聴は拷問だが)。

行きに飲み損ねていたスパークリングワインは、炭酸がちょっと強すぎて、少々苦しかった。 2回の食事は、豚カツ煮(けっこうおいしい)、卵とじゃがいも(これもけっこういける)。おにぎりも1つ頂いた。

日本海上空でちょっと揺れた以外は概ね順調なフライトで、28日朝に成田に到着。 荷物はどんどん出てきてはいたのだけれども、なにぶん数が多いし、荷物受け取り周りで人がごった返すので、自分の荷物が出てくるまでにはそれなりに時間がかかった。大きいことにはデメリットもいろいろあるなぁと思った次第。そういえばYOIGOはソフトバンクローミングになっていた。

すっかり空っぽになった冷蔵庫の補充のために買物をして帰宅。 皿も割れておらず、五体満足、風邪にもならずに無事に帰ってきてよかった。 28日まで休みにはしているけれども、在宅でいろいろたまった仕事やらメールやらを処理する。

おしまい。

気付きはまとめのほうに。

_ [cooking] ポトフ


ウィンナー、キャベツ、じゃがいも、人参、玉葱、ニンニクで。野菜スープを堪能する。