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KeN's GNU/Linux Diary
... 料理とDebianと雑多な記録


2011年10月23日

_ [cooking] 火鍋風鍋、ゴマだれ

パートナーが風邪をひいてしまったため、何か食べやすさと体力向上によさそうなものを考える。 和の鍋にするには材料がいまいち揃わないのだけど、冷蔵庫のあり物を適当にぶち込んで西安で食べた火鍋風に。 昆布だしをベースにしつつ、クコの実、鳥ガラスープ、生姜を入れ、人参、じゃが芋、油揚、豆腐、椎茸、白菜、キャベツ、白木耳、豚肉という具材。 タレは棒々鶏のタレの要領で、胡麻ペースト、黒酢、醤油、胡麻油、砂糖を混ぜて。 どうなるか若干心配だったけど、悪くない出来。というかおいしい。

_ [travel] 西安旅行

昨年に「OSS貢献者賞」を受賞したんだけど、そのときに「来年中国で合同表彰式やるので心構えしておいてね」と言われていた。その後一向に音沙汰がなかったので仕分け対象になったかね、と思ってたのだが、9末になって、急遽開催するので都合つけてください、という連絡。

ということで、10/16〜10/19の日程で中国は西安で開催される日中韓OSS推進フォーラムに行ってきた。西安って、かつての「長安」ですよ! しかし出発間際まで自分(と同受賞者で同行するsodaさん)がどういうスケジュールになっているのか詳細がわからなくて、フリータイムがどのくらいあるのかとかスピーチせんといかんのか、とかいろいろとアレ。

最終的には前日リハと当日表彰式、あとは夕食への出席がmustだけど、それ以外は放任ということがわかった(仕事も直前まで忙しかったのでまったく下調べもできず……)。


羽田からJAL。飛行機はIPAの手配だけど、我々はオマケ扱いなので、ビジネスなわけはなくエコノミのほぼ最下位クラス。とはいえ、空いていて臨席がいなかったのでだいぶ楽だった。近いしねぇ。機内食もわりとよい。

『カンフーパンダ2』を観た。『パイレーツオブカリビアン』も観始めたけど、半分くらいで北京に到着。


北京から国内線に乗り継ぐわけだが、北京空港は大きい、案内が微妙に不親切、入国審査や荷物検査は効率を良くしようという気はさらさらない、遅れは日常茶飯事、という感じでだいぶ厄介。あまり使いたくないところだ。WiFiが少し使えた(けどTwitterなどは当然ブロック)。

西安行きの飛行機は出発1時間遅れ。1時間ほどのフライトで、30分遅れで西安に到着(アレ?)。 NTTデータの人も同じ便ということだったのだけど、顔を存じ上げていなかったので、sodaさんと2人でタクシーでホテルに向かう。例に漏れず滅茶苦茶にコースを攻めるタクシーだったけど(交通事故はあちこちで見た)、特に怪我はなくホテルYohol Hotelに着いた。旧知のNTTデータの三浦さんにご挨拶して、チェックイン。


部屋は中国側で取ってるということなんだけど、支払いは自腹(後で見たら大幅にディスカウントされてたけど)。最初に預託金が必要になるみたい。 部屋に入ってびっくり、ビジネススイートだった。1人でこれはちょっと落ち着かない……。バスタブが大きいのはありがたい。


集まった日本人たちで食事と演劇に「Shaanxi Grand Opera House」に行きましょうツアーにお誘いいただく。

これが噂の餃子宴ですね。次々と餃子が運ばれてきて、本当におなかがいっぱい。 味については……昔自分も似たようなのを作ってしまったことがあるけど、厚すぎて粉っぽく失敗した皮、のイメージが……。トマトの餃子はおいしかったかな。


観劇。これはとても良かった。伝統調もあれば現代調もあり。

しかし、ここから帰るのが一苦労で、タクシーが全然つかまらない。通りそうな場所を探しながらかなり歩いて、なんとかつかまえてもらって帰りついた。


翌日。朝はバイキングだけど軽めに。クロワッサンはいまいち……。

この日は夕食とリハーサル以外はフリーなので、今回お話をいただいた濱野さん経由でガイドツアーを手配いただいた。当初はsodaさんと2人だったところ、午前中だけ参加したいという3人が増えてとても割安に。ありがたい。Shaanxisun International Travel Serviceの揚(Yo Suken)さんの日本語案内。 途中、火力発電所が見えた。


西安の代表的観光地、兵馬俑。精巧な埴輪がぞろぞろ並ぶ。まだこれでも一部というのがだいぶおかしい。カートにも乗れる有料道路チケットも買ったものの、そちらは混んでたので結局歩いちゃった。

売店では「私が掘り当てました」な人が写真集にサインするというイベントを毎日やってるみたい(人がたまに違うらしいのはご愛敬)。


昼は火鍋。昨日の餃子の消化が悪いし、夜も野菜は期待できないので、こういうときに鍋は最高。まず外れはないし。100元越えなのでかなり高級な火鍋ではあるけれども、ここはとても良かった。揚さんに大感謝。

羊肉がまったく臭みがなく、まろやかで、胡麻だれ+香菜との相性が最強すぎる。乾燥ゆばは怪しかったけど、なんとなく癖になるような。ふと食べたくなりそう。


午前の部の人たちはホテルに引き上げ、私とsodaさんは引き続き午後の観光へ。

旧市街のほうに行きたいと希望して、古い商店街(観光客狙いのおみやげ屋も多いけど、雰囲気がとても素敵)、鼓楼、鐘楼(どちらもその名から想像されるように時を告げるのに使われていた)。そして狭いアーケードの両側にはびっしりとガラクタと偽ブランド品。


中国で最古参のイスラム教のモスク、清真大寺。外見はどうみても中国の仏教寺なんだけど、細かく見るとなんか違う。堂の中にはちゃんと礼拝堂もあるし。シルクロードの時代から分化してこうなったんだなぁというか。 ここはとても雰囲気が良かったので、行く価値あると思う。

周囲はほんのりイスラム文化が混じった門前町で、ケバブの煙がたちこめてる。


西門の上に登ってみる(有料)。 全周13kmの壁で旧長安の街を完全に囲んでるわけです。スーパー堤防並なものをはるか昔に人力だけで作っちゃったわけですね……。壁は4車線くらいありそうな幅で、向こうの角はまったく見えない。上には貸し自転車屋があって、周回することも可能。

近くのウォールマートで日本へのおみやげを購入。

揚さんは日本語が堪能でわかりやすく、コミッションを狙ったところに連れていくといったこともまったくなくて、とても良いガイドさんだった。謝謝。


ウェルカムディナー。赤いのはVIP席(官僚とか大手企業部長クラス)で、我々下々は白の自由席。立食で中国や韓国のほかの人と交流する場なのかなぁと思っていたのだけど、そういうのは偉い人のやることで、国ごとに固まって着座してた。

コーラとワインという謎の取り合わせのドリンク。挨拶で1時間くらいあるという恐しい世界だ(でも中国の方々は最初の乾杯が終わったらさっさと食べ始めていた)。 同時通訳のあるディナーってのも初めてだなぁ。

西安料理は唐辛子が多め。ただ、四川のように焦がした料理はあまりなく、赤い色を残したものが多いように感じた。なので、いくぶん単調にも思える。


明日の表彰式のリハーサルをやるとのことで、会場へ。手前には各国の成果報告があって、IPAからは例のRubyのJIS/ISO話が大々的に宣伝されていた。まぁOSSを使ってビジネスするのは大いに結構なことだとは思うけど、「人の褌で相撲を取る 」という言葉もありましてね。

結局リハーサルは全然始まらず、結局表彰者は別にやる必要もなさそう、という展開になってお流れ。中国ではよくあること、らしい。確かに手順もコロコロ変わっとる。


朝。朝食を取り、表彰式の時間まで周囲を散歩。とちょっと歩いただけで埃で喉はガラガラするし、服が茶色い粉だらけになった。これはただちに健康に影響があるレベル。


表彰式会場へ。なんかもうメチャクチャ(笑)。あまりよくわかってなかったのだが、sodaさん、くじらさん、須崎さん(くじらさんと須崎さんは来ていないので影武者が代行)が日中韓OSSフォーラムの貢献賞で、私は特別貢献賞なるものらしく、貢献賞表彰の後で日・中・韓それぞれの代表の1人として立つはめになる。といっても、やっぱり手順が滅茶苦茶になっていて、あわただしく物を渡され、写真を撮られて解散。

案の定、賞状が私宛てじゃなかった…。ちなみに賞金とか何もないです、はい。


ホテルの昼食は朝のバイキングをグレードアップした感じで、お酒や飲茶なども出ていた。

今回の最大の仕事を終えて、夕食までフリーになったので、街へ出ることにする。sodaさんは仕事するということで1人でタクシーで碑林博物館へ。

石彫刻や石版が多数保存されていて、フォント好きには楽しい。 しかしホテルから水を持ってくるのを忘れたのは不覚だ。


ジュースを買い、何かおみやげがないかなとショッピングセンターへ。北に向かうと、デパートが集まったゾーンがあって、賑わっている。日本関連の服とか音楽とかも人気の模様。ここのApple Storeは本物かなぁ…。

新市街へのホテルへは遠いし、そろそろ帰ろうとタクシーをつかまえようとしたのだが………これがとんでもなく大変なことになった。タクシーはだいたい個人タクシーで、17:00近くになると皆家に帰るのか乗車拒否されまくる(日本人だからとかいう問題じゃなくて、現地の人も拒否されてる)。タクシープールみたいな場所もなく、どこならつかまえられるということはない。そして次々と走っているタクシーの99%は客がすでに乗っている。最初ショッピングセンター周りで全然つかまらず、碑林博物館まで戻って外で張っていたものの全然ダメそうなので、再びショッピングセンター方向に向かったところで降車しているところにすべり込んでなんとかホテルに戻れた。結局1時間タクシー探しをしていたようだ。

西安は1ブロックが恐しく大きくて日本の感覚で地図を見るとひどい目にあう上に、タクシーをつかまえたり道を渡ったりするのが困難、交通整理もマナーもなくて交通事情は最悪、という状態なので、旧市街に逗留して付近を観光しようというときでも車を1日チャーターしたほうがいいんじゃないかと思った。あと、自転車はほとんど見かけてない。

本当はホテル食ではないローカルフードを食べたかったのだけど、あまりお腹が空いてなかったので何も食べず。後から考えると惜しいことをした。

夕食の時間まで、中国が誇る金盾とたわむれる。Twitter、Togetter、Facebook、Youtube、google.com(hkはOK)はつながらない。さらにTwitterはDNSでは普通の複数アドレスではなくドイツのサーバに飛ばされて、なんかちょっと怪しい。

IRCやsshとか、mixi、CNNといったところは問題ない。sshが開いていたので、外部サーバにプロキシサーバを立ててsshでポートをつなぎ、Webブラウザのプロキシを設定。DNSも塞がれていなかったのでGoogleのを使用するようにした。これで一応外との接続はだいたい復帰。


レセプションディナー。あまり前日と変わらないけど、挨拶が30分になって、踊りや演奏がついた。軽く茹でただけの海老に醤油つける、という皿が一番おいしかったような。

取り違いされていた賞状も、ここで無事に正しいものを受け取る。が、「having made contributions to OSS community promotion rather than developemnt」 と書いてあって、だいぶ凹んだ件。


帰国日。朝食にお粥。豆腐と香菜を入れると美味。

パッキングを済ませて(時間がかかると言われていたので)予定の30分前にフロントに来てみたのだが、本当に長蛇の列でチェックアウトが終わったのは40分後だった。忙しそうに働いてるんだけどものすごく効率が悪い。 とはいえ、時間的には余裕は十分にあるので、特に焦ることはなく。疲れたけど。


タクシーで西安空港。帰りはあまり無茶をしないドライバーだった(途中で電話しながら高速上でノロノロ運転されたのにはちょっと怖かったが)。

チェックインはエグゼクティブな人と差をつけられても、手荷物検査の長蛇の列で待たされるのはエグゼクティブでも同じだなーとか思ったり。出発は40分遅れ。こちらは北京乗り継ぎは暇々なくらい時間があるけど、一部の人は乗り継げるか不安な状態だったようだ。

空港のおみやげはウォールマートで売ってた額の10倍している感じ。 ランチは出ないと踏んでいたが、中国国際航空でちゃんとランチ出た。鶏肉とじゃがいもの蒸し物で、悪くはない。


北京。荷物をピックアップしてJALにチェックイン、国際の出国カウンターへ。入国と違って出国はだいぶ緩く、そんなに時間はかからない。でも手荷物検査などはやっぱり小ウルさい。

スタバで紅茶をテイクアウトしながらぼけーっと待つ。行きで使えたWiFiも、出国側では手順が違うようで、このゲートからはだいぶ離れた場所でアクティベーションしないと使えないようだ(PCからの場合。iPhoneではブラウザ開いてもその説明画面すら出ない)。

日本へのフライトはおおむね順調。焼き鮭の夕食もよかった。映画は『パイレーツオブカリビアン』の残りと、『トランスフォーマー』をやっぱり途中まで。羽田に近づいてからひどく揺れまくりで、core dumpを我慢するのがしんどかった。 予定よりも早く着陸、荷物もさっさと出てきてくれたので、使えるかどうか期待していなかった楽な経路を使って帰宅。

おみやげは会社用に持っていった干しざくろはそこそこ好評だったものの、家用に買った表面に人形がいろいろ印刷されている袋のお菓子はひどい味のアラレで、1つ食べて廃棄するはめに…。これ空港値段で買ってたらショックだったろうなぁ。

ということで西安は、ツアーなら旅行するのは悪くないけど、個人だと面倒くさいことが多いなぁという印象でした。